ラブドールに藍染め衣装着せ徳島阿波おどり空港にPR展示…県職員の発案理由とクビになった事情
ゆくゆくは廃棄処分に…
見学者からの苦情は一切なく、ラブドールはその後も東京ビッグサイトや藍製品のイベントのため、各地に派遣され、活躍した。
「使用されたのがマネキンではなく成人用玩具で、購入を隠蔽して県に損害を与え、事務手続きの不備も見つかった。それらを合わせて懲戒免職が相当と判断しました。本人が事業費を着服したとか、利益を得たという事実は確認されておりません」(前出の担当者)
職員は阿波藍の文化を将来に残すため、継続的にその魅力を世界に発信。パリで開かれたイベントでも、阿波藍をPRしていた。
県の聞き取りに対して職員は「業務が多忙だったというのは言い訳になるが、別の事業での支払いや契約手続き、ラブドールの使用など、職員として不適切な処理で反省している」と話している。
県は職員に9割、当時の上司だった課長に1割の「ラブドール代」を請求する方針。現在、倉庫で保管されているラブドールは、廃棄処分となる予定だという。
多くの観光客の目に留まり、今回の騒ぎでメディアでも盛んに報じられたことから、すでに元が取れるほど、「ラブドール効果」があったのではないか。