藤倉善郎
著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

宇宙人が大好きなフリーセックス教団の「合宿」で見た異様な光景

公開日: 更新日:

「人類は宇宙人の科学技術により、遺伝子操作で創られた」

 こう主張するのは宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」の開祖のラエルだ。ラエルは1970年代にモータースポーツ雑誌の記者だったフランス人。エロヒムと名乗る宇宙人に会い、メッセージを受け取ったと主張している。本名はクロード・ボリロンという。

 ラエリアンは科学を崇拝する無神論の一種ながら、イエス・キリストやブッダ、ムハンマドらを、宇宙人に教育された預言者として神聖視している。また、将来的にクローン技術によって永遠の生命が得られるとも主張する。

 2000年にラエリアンの関連団体がクローン人間を開発すると宣言して、世界的なニュースになった。このときラエリアンがフリーセックス集団であることも日本の週刊誌で報じられた。

■日韓から数百人が参加する「合宿」に潜入!

 そこで01年、筆者は日本国内で開かれたラエリアンの合宿に潜入した。場所は福島県内のスキー場のホテルだ。合宿には日韓から数百人が参加。最初の24時間は食事と会話、セックス、オナニーは禁止と告げられた。その禁欲タイムが明けると、豪華な食事が出され、教祖の掛け声に従って信者たちが大声でこう叫ぶ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

    新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化

  2. 2
    巨人阿部監督「家康」から「秀吉」への変貌間近…12球団ワースト貧打で“秘策”解禁へ

    巨人阿部監督「家康」から「秀吉」への変貌間近…12球団ワースト貧打で“秘策”解禁へ

  3. 3
    “ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

    “ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    2018年から25年を調査!7年間で偏差値上昇の大きかった私立大学・学部は?

    2018年から25年を調査!7年間で偏差値上昇の大きかった私立大学・学部は?

  1. 6
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  2. 7
    上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

    上田令子都議「私には『小池劇場』の幕を降ろす責任がある」

  3. 8
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 9
    日本ハム期待の新星は「令和の曲者」か…あの達川光男氏「昭和、平成の匂いを感じる」と大絶賛

    日本ハム期待の新星は「令和の曲者」か…あの達川光男氏「昭和、平成の匂いを感じる」と大絶賛

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希にWパンチ…苦手な交流戦到来、ドジャース入りにも暗雲漂い始める

    ロッテ佐々木朗希にWパンチ…苦手な交流戦到来、ドジャース入りにも暗雲漂い始める