小林製薬の「アンメルツ」は開発社員の失恋がきっかけで生まれた
「ボーコレン」や「のどぬ~る」など、ユニークなネーミングで目を引く小林製薬。さて、この商品名はどのように生み出されるのかというギモン。
広報担当の栗山さんがこう答えてくれた。
「マーケティング部のそれぞれの製品の開発担当者を中心とした開発チームで考えています。多い時は100以上の候補の中から絞っていき、最終的には社長の決裁を経て、決定されます」
製品の中にはこれまたユニークなきっかけで生まれたものも。「アンメルツ」(1966年発売)は、ある男性社員の悲しい体験から開発されたのだという。
「肩に湿布を貼ったままデートに行き、それが原因でふられてしまいました。そこで『見えない肩こり薬』をコンセプトに開発されたのが『アンメルツ』なんです。ちなみに現在では主流となった『ラバーキャップ』を初めて開発。肩に塗りやすいよう孫の手をヒントに先端を曲げた『アンメルツヨコヨコ』を1974年に発売し、ヒットしました」(栗山さん)
アンメルツのネーミングも「アンチ(排除)=英語」+「メルツ(痛み)=ドイツ語」とこちらもユニーク。