2024年は「ビットコイン」に再注目! 4年に1度の半減期と現物ETF承認が背景に

公開日: 更新日:

 24年のビットコインにはもう一つ、プラス材料がある。現物ETF(上場投資信託)だ。すでに14社がSEC(米証券取引員会)に対して、承認申請をしている。ETFは証券取引所に上場されるため、株式と同様に売買が可能になる。これまで取引に躊躇していた投資家にとっても安心感が増す。機関投資家も投資がしやすくなるという。すでに先物に連動するETFは登場しているが、現物に連動するものは承認されていない。現物ETFは先物ETFよりも価格変動リスクを抑えられるなどの特長がある。

 日本の投資家には、税制上のメリットもある。暗号資産の利益は他の所得と合わせて申告する総合課税の対象で、住民税と合わせると税率は最大55%となる。ETFは他の所得とは分離され税金が計算され、税率は一律20.315%ですむ。これも参加者が増える要因となるだろう。気になるのは、どのくらいの上昇が期待できるか。仮想通貨サービス会社のマトリックスポートは24年の年末までに12万5000ドル(1750万円)に到達すると見込む。約3倍になる計算だ。

(ジャーナリスト・向山勇)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白