イスラエルvsイラン全面衝突あるのか…中東情勢緊迫で東京株3万9000円割れ、原油価格も急騰
イスラエルはテルアビブ上空でGPS(衛星利用測位システム)にスクランブルをかけるなど、防衛措置に躍起だ。一触即発の様相だが、米国との直接対決を避けたいイランは踏みとどまるとの見方もある。現代イスラム研究センター理事長の宮田律氏はこう言う。
「イランがイスラエルにミサイル攻撃などを仕掛ければ報復合戦となっていつまでも決着がつかないでしょう。かといって、両国が地上戦を展開する事態は想定しづらい。中東におけるイランの代理勢力であるヒズボラやイエメンのフーシ派を通じた報復や、シリアで活動する武装集団に紛れる形でイスラエルを攻撃する可能性はある。一方、イスラエルのネタニヤフ首相が好戦的な姿勢を一向に崩さないのは、トランプ前米大統領の返り咲きに賭けているからでしょう。11月の大統領選まで戦闘を引っ張り、親イスラエルのトランプ再選が確かになったら好き勝手にやる。そうした青写真で動いているとみています」
大統領選次第で中東は地域戦争に陥りかねない。