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トランプ恫喝ショック…企業のメキシコ投資“1兆円”パーも

 想定を超えたトンデモ発言に日本企業はおろおろするばかりだ。トヨタ自動車のメキシコ新工場建設をめぐり、米国のトランプ次期大統領がツイッターで「あり得ない!」「米国に工場を造れ。さもなくば高い関税を払え」と噛み付いた騒動の波紋が広がっている。

 トランプは同じやり口で米フォード社にメキシコ工場の新設を撤回させて味を占めたようなのだが、実際、効果はテキメンだ。

 経済同友会の小林喜光代表幹事(三菱ケミカルホールディングス会長)は「メキシコはリスクがある」と言い出し、自動車用ガラスをメキシコで生産する旭硝子は当面の投資拡大を見送る方針だという。別表の通り、名だたる日本企業が北米市場を狙ってメキシコに進出してきたが、完全に目算が外れてしまった。

「メキシコは40カ国以上とFTA(自由貿易協定)を結び、米国とカナダで構成するNAFTA(北米自由貿易協定)の締結国。メキシコを介せば関税ゼロで米国に輸出できる上、労働コストは米国の10分の1ほどと安価なのです。それで完成車メーカーが続々と進出し、メキシコも参加するTPP発効もにらんで部品メーカーなども追随し、この5年間で日本企業の拠点は倍増。1000超を数えるほどに膨らんでいる。ところが、トランプ氏はTPP反故を打ち出したうえ、企業のメキシコ進出そのものまで否定している。経営戦略の見直しを迫られる可能性が出てきました」(証券関係者)

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