孫崎享
著者のコラム一覧
孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

新型コロナ対策よりも五輪開催を重視した日本政府と東京都

公開日: 更新日:
五輪延期後、ガラリと流れが変わった(会見する小池都知事)/(C)日刊ゲンダイ

 新型コロナウイルス感染対策は今、世界の最重要課題になった。対処方針は「早期検査」「早期隔離(自主隔離を含む)」である。

 この世界共通の方針を採用しなかった先進国が日本である。3月26日付の米NYタイムズ紙は<限られた検査は、いまだ多くが発見されずにいるとの懸念を呼び起こ…

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