孫崎享 — 著者のコラム一覧

孫崎享外交評論家

１９４３年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験（外交官採用試験）に合格。６６年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。９３年、「日本外交現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

日本外交と政治の正体

主権は未解決日本は尖閣諸島の「棚上げ合意」順守すべき

公開日：2020/06/19 06:00　更新日：2021/03/04 13:38

沖縄県の尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島（Ｃ）共同通信社

　沖縄の石垣市が尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する動きを示した。これは、尖閣諸島は日本固有の領土である、と主張する動きの一環である。

　おそらく、日本国民の８～９割は、①尖閣諸島は日本固有の領土である、②中国は不法に尖閣諸島を自国領と主張している、③中国…

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