保阪正康 — 著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

原敬内閣を援護射撃した「東洋経済新報」の石橋湛山、政府に対する注文もより具体的

公開日：2023/10/27 17:00　更新日：2023/10/27 17:00

原敬首相（Ｃ）国立国会図書館所蔵画像／共同通信イメージズ

　石橋湛山には、米騒動によって寺内正毅内閣が倒れ、原敬内閣が誕生したことは吉報ではあっただろう。原敬首相を支えるかのように、日本が国際社会で軍事主体の一等国の立場に甘えることに納得がいかないとの論をしばしば書いている。政府への注文もより具体的であり、かつ細部にわたっているのは、そ…

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