保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

賊軍出身で徹底的にいじめられた鈴木貫太郎の苦労

公開日: 更新日:
故・珍田捨巳侍従長の後任を受諾した海軍軍令部長の鈴木貫太郎大将(中央)は、海軍省から就任式に参内した(1929=昭和4=1月22日)/(日本電報通信社撮影)

 鈴木貫太郎は、太平洋戦争を終わらせた首相である。鈴木は慶応3(1867)年に関宿藩の藩士の家で生まれたが、この藩は久世家が治めていた。鈴木が生まれた頃は、久世家は大坂代官だったという。鈴木家は主要な藩士として、大坂で仕えていたために、貫太郎は大坂生まれである。関宿藩は今の千葉県…

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