セレソン陰の功労者ルイス・グスタボ “いぶし銀” の存在感

公開日: 更新日:

 今大会前、ブラジル代表で鍵となるのは「ボランチの選手だ」とジュニーニョ・パウリスタから教えられた。ジュニーニョは、02年W杯優勝メンバーである。監督は今大会と同じルイス・フェリペ・スコラーリだった。

「02年代表のエジミウソンは守備的MFだが、3人目のセンターバックでもあった。いわば“偽”センターバックだ。今回の代表でその役割をこなすのがMFルイス・グスタボ(26)だ」

 開幕戦となったブラジル―クロアチア戦。ジュニーニョの言葉通り、ルイス・グスタボは中盤の底で相手の攻撃の芽を摘み、時に最終ラインに入ってボールをかき出した。試合を決めたのは、FWネイマールだったかもしれないが、ルイス・グスタボは陰の功労者だった。

■不用意な失点の怖さを熟知するからこその起用

 ブラジル人が一般的に好むのは、ネイマール、かつてのロナウジーニョのようにファンタジーのある選手である。堅実ではあるが、派手さのないルイス・グスタボは人気のある選手ではない。ジーコやソクラテスがいた82年大会のような攻撃的な選手を好む監督ならば、代表入りはなかったかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  1. 6
    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

  2. 7
    元Kis-My-Ft2“辞めジャニ”北山宏光の大誤算…ソロコンサートのチケットが売れない!

    元Kis-My-Ft2“辞めジャニ”北山宏光の大誤算…ソロコンサートのチケットが売れない!

  3. 8
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  4. 9
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  5. 10
    岸田首相の起死回生策? 国会閉幕後に囁かれる「オールスター内閣改造」は成功するのか

    岸田首相の起死回生策? 国会閉幕後に囁かれる「オールスター内閣改造」は成功するのか