阪神ファイナルS王手も 負ければ「和田続投」批判噴出は確実
球団は今季2位なら和田続投、3位なら元監督の岡田彰布氏の再登板という“二股”をかけ、推移を見守った。前出のOBは、「和田監督は自身の続投を新聞紙上で知ったらしい。本来は内示があってしかるべきだが……」とクビをひねる。坂井オーナーは続投決断の時期を問われ、「なしにしましょう。過程についていろいろ言っても仕方ない」と表情が冴えなかった。
■ハシゴを外された岡田彰布氏
一度は「白紙」になった和田監督の続投について、周囲の反応は冷ややかだ。ネットでは「CSの結果が出てからじゃないと納得しない」「来年は面白くない」などと批判が相次いだ。関西のスポーツ紙の多くが「和田続投白紙」と報じた経緯もあり、その支持母体はかなり手薄だ。ハシゴを外された岡田元監督も面白いはずがなかろう。前出の阪神OBが言う。
「CSでアッサリ負ければ、それみたことかと、ファンから和田続投への批判の嵐が巻き起こるでしょう。さすがに一度決まったものはひっくり返らないが、続投のゴタゴタで和田監督の求心力が落ちてしまったことは否めない。昨年、掛布氏がフロント入りしたように、大物が入閣すれば期待感も持てるとはいえ、指揮官が1年契約では大物コーチは呼びづらい。黒田ヘッドコーチ、平田二軍監督の更迭がウワサされているが、よほど大ナタを振るわない限り、戦い方は変わらない。来季、開幕から成績が落ち込むようなら、ファンもマスコミもOBも黙っちゃいない。早々にストーブリーグが勃発。途中解任すらありえますよ」
批判を封印するには、勝つしかないのだ。