<第1回>「翔平」の由来は源義経だった…プロの夢を断念した父・徹氏が赤裸々に明かす

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 京の五条の橋の上。牛若丸(義経の幼名)は飛んで跳ねて、身軽な動きで弁慶が振り回すなぎなたをかわした。その義経をイメージして名前をもらった大谷はドラフト1位で日本ハムに入団。

 背丈は“弁慶並み”に大きくなったものの、投げて、打って、八面六臂の活躍で、ファンを魅了している。

■プロ野球選手の夢を断念した父・徹

 徹は現在、奥州市付近にある自動車のボディーメーカーに勤務、車体を造る過程のラインに携わっている。

 勤務は昼夜2交代制。当初、昼の部は午前8時から夕方5時まで。夜は8時から朝5時までだった。

「いまは昼が朝6時半から夕方4時くらい。夜は4時から夜中の1、2時までですか。完全に昼夜さかさまというのはなくなってきています。翔平が中学生くらいまでは昼夜、完全な1週間交代でしたけど、いまは昼が多いです。それでも新車が立ち上がるときや、生産台数を増やさなければならないときは夜も入りますけどね」

 こう話す徹は岩手県立黒沢尻工業高校で甲子園を目指し、卒業後、社会人野球の三菱重工横浜でプレー。当時はプロ野球選手になりたいという夢をもっていた。

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