敦賀気比が北陸勢初V センバツが“東高西低”なぜ様変わり?

公開日: 更新日:

 敦賀気比(福井)の優勝で幕を閉じた第87回選抜高校野球。福井県としてはもちろん、北陸に春夏通じて初の優勝旗をもたらした。

 近年の高校野球で顕著なのが北海道、東北、北信越など雪国勢の躍進だ。かつては「高校野球弱小地区」といわれ、初戦負けは当たり前。それが今大会は松商学園(長野)を除いた5校がいずれも初戦を突破した。決勝にしても敦賀気比としのぎを削ったのは東海大四(北海道)だった。

 北照(北海道)、八戸学院光星(青森)、仙台育英(宮城)など、雪国でも野球強豪校は以前からあった。その多くは他県から有望な中学生をかき集めてつくったチーム。地元出身の部員だけで甲子園を勝ち進んだ学校はまれだった。

 しかし、そんな1県1強状態を打破すべく、他の学校も野球に力を入れるようになった。私学に負けじと、公立校でも体育科や推薦制度を利用して、野球のうまい中学生を受け入れる。そうやって私立と公立が切磋琢磨することで、かつての野球後進地方は力をつけていった。

 その過程で見逃せないのが中学生たちにボーイズ、シニアなどの硬式野球が急速に普及していった点だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終