原監督“遠隔采配”的中 巨人橋本“昇格即大暴れ”までの道のり
16日のDeNA戦で巨人の橋本到(24)が一軍昇格、即「3番・中堅」でスタメン出場し、いきなり大暴れした。
一回1死二塁で中越えの先制適時二塁打を放つと、続く三回にも右翼線を破る二塁打。七回には右翼席に2ランを叩き込んだ。一発を含む3安打3打点3得点。DeNA先発の高崎から昨季7打数3安打という相性の良さを買われた。インフルエンザで自宅療養中の原監督に代わり、2試合目の指揮を執った川相監督代行がこう言った。
「練習前に(電話で)監督に(橋本が)7の3と伝えたら、『(前日の)亀井のところの3番で』とアドバイスされた」
とはいえ、開幕したばかりの3月29日に二軍に落としたのもまた原監督だった。橋本は「二軍にいる時もただ単に悔しかった。一軍でやる思いを忘れずにいたことが良い結果につながった」と歯ぎしりしながら、この日を迎えていた。
ある球団関係者がこう言う。
「気の毒なところもあります。キャンプの紅白戦から安打を重ねて絶好調だったのに、チームには外野が10人近くもあふれ返っていて、実戦での打席数が限られた。しかも、原監督がキャンプから4番で使い続けた大田の出場がチームで最優先事項になり、橋本はベンチを温めざるを得なかった。その間に調子を落としたから、本人は忸怩たる思いがあったでしょう」