社長「刺激」強調も ハムがアリゾナキャンプ行う“本当の狙い”
日本ハムOBによれば、「フロントは『WBCを経験してメジャー志向を持ったダルがそうだったように、過去にメジャーに挑戦した選手の多くが実際に米国でメジャーの施設や球場の雰囲気を目の当たりにしている』と分析している」とか。
だとすれば、日本ハムはもともとメジャー志向の強い選手やその予備軍に、あえてメジャーのキャンプ地を踏ませて「刺激」を与えることになる。
■選手のモチベーションアップに
「むしろ、それがアリゾナキャンプの目的じゃないでしょうか」と前出のOB氏がこう続ける。
「日本ハムは他球団と比べて若くてエネルギッシュな選手を好みます。ドラフトと育成を2本柱にして、常に新陳代謝を行っていく。活性化の手を休めないことが、コンスタントに勝つことにつながると考えています。そのため主力でもトレードに出すし、本人が望めばポスティング制度も積極的に利用する。アリゾナでキャンプを行えば、パドレスの球団関係者やスカウトだけでなく、他球団の幹部クラスも視察に訪れますからね。日本ハムにとっては主力を正当に評価してもらうチャンスだし、評価される側の選手も何よりのモチベーションになる。それでメジャーを目指す選手の目の色が変われば、チーム強化につながると、日本ハムは考えているのでしょう」