巨人が新国立「本拠地移転」計画 五輪後の赤字解消に仰天浮上

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 新国立競技場が、巨人の新本拠地になる――。そんな情報が関係者の間を駆け巡ったのは、5月中旬のことだ。

「同じ読売グループのスポーツ報知が5月15日に、1面で『新国立競技場 格安案 950億円で造れる』と報じたんです。その翌日には『五輪後改修へ 新国立競技場プロ野球』と報じた。巨人の“機関紙”による独走報道で、一気に臆測が広まりました」(文科省関係者)

 五輪後、新国立を運営するのは日本スポーツ振興センター(JSC)だが、その雲行きはかなり怪しい。年間35億~40億円かかる維持費は、サッカーの日本代表戦やコンサートなどで賄う予定だが、見通しは甘く、20億円もの赤字が出るといわれている。想定外の総工費に加え、赤字が続けば国民の怒りが爆発するだろう。

■神宮の森を「読売タウン」に再開発

 一方、巨人の現在の本拠地・東京ドームは老朽化問題に直面している。開場は1988年で、3年後には“築30年”となり、建て替えるか、別の場所に移るかの選択が迫られることになる。さらに、選手の故障を防ぐために、次は人工芝ではなく天然芝にしたいとの球団側の思惑もある。

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