4勝同士のテレサ・ルーとイ・ボミ 実力差はどこにある?

公開日: 更新日:

「2人はショットのスピン量が明らかに違いました。グリーンが硬くなって、落としどころが1ヤード違うだけでピンに近寄ったり遠ざかったりする難しい設定のなか、テレサはグリーンに止める完璧なゴルフをしていた。一方、イ・ボミも決して悪くなかったが、2人の差は明らかだった。タフな設定ではテレサのゴルフの方が光っていたわけです」

 テレサが今季海外メジャー3試合に出場したのに対し、ボミは賞金女王を狙うと国内に専念して、海外メジャーに出場しなかった。その経験差が大きかった。部門ランクを見ても、ボミがテレサを上回るのは獲得賞金と平均パット数のみ。平均ストローク、パーオン率、パーセーブ率、平均バーディー数のすべてでテレサにかなわない。

「2人とも安定感があり、実力が抜きんでているのは間違いありません。しかし同じ舞台に立つと、高いレベルの2人でも力の差があることがわかる。あらためてテレサの強さが浮き彫りになった。テレサは終盤に池に落としてもまったくあわてず、笑顔で気持ちを切り替えるところもさすが。ボミは目の前で高い技術を見せつけられ、このままではヤバいと危機感を募らせ、逆にテレサは賞金女王を狙えるのではないかと、自信を深めたはずです」(前出の田原氏)

 日本の女子プロナンバーワンを決める大会を盛り上げたのは台湾と韓国の選手であり、日本人選手はカヤの外だった。テレサとボミ2人だけのガチンコ対決でも十分に面白いのがよくわかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  3. 3
    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

  4. 4
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 5
    浜崎あゆみの足の形は日本人の中では少数派だった! 過去には池田エライザも話題に

    浜崎あゆみの足の形は日本人の中では少数派だった! 過去には池田エライザも話題に

  1. 6
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  2. 7
    浜崎あゆみ FNS歌謡祭で「Who...」熱唱も…またもや“別人疑惑”、「まさにwho?」の声も

    浜崎あゆみ FNS歌謡祭で「Who...」熱唱も…またもや“別人疑惑”、「まさにwho?」の声も

  3. 8
    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

    木村拓哉ドラマはなぜ、いつもウソっぽい? テレ朝「Believe」も“ありえねえ~”ばっかり

  4. 9
    「小池都知事はエジプトのエージェント同然」カイロ大の体質を知り尽くすジャーナリストが看破

    「小池都知事はエジプトのエージェント同然」カイロ大の体質を知り尽くすジャーナリストが看破

  5. 10
    明石家さんまSPドラマ『心はロンリー』はフジの“忖度接待”作品? 辛辣感想に誤解も混じる

    明石家さんまSPドラマ『心はロンリー』はフジの“忖度接待”作品? 辛辣感想に誤解も混じる