「二刀流反対論」再燃も CS敗退ハム大谷を待ちうける“逆風”

公開日: 更新日:

「投」でも「打」でもチームの足を引っ張った。

 CSファーストステージでロッテに敗退した日本ハム。12日の3戦目は10安打を打ちながら10残塁という拙攻がたたったが、この3試合を通して見れば大谷翔平(21)の不甲斐なさも敗因のひとつだろう。

 先発した10日の初戦はロッテ打線にのみ込まれ、3回持たずに5失点でKO。「自分のボールに自信が持てない」と肩を落とした。12日は八回1死一、三塁のチャンスに代打で登場するも、空振り三振。ワンバウンドの落ちるボールを2回振るというお粗末なスイングでファンを失望させた。

 今季は打者として109打数で打率.202、5本塁打、17打点、43三振。多くを期待できないのは最初からわかっていた。問題はハーラートップタイの15勝(5敗)を挙げ、防御率2.24も同1位の「投手大谷」があっけなく炎上したことだ。

 CS初戦はレギュラーシーズン最終登板の9月27日から数えて中12日。未経験の調整で感覚が狂ったのかもしれないが、それでは「エース」になれない。ロッテの伊東監督は3戦目に先発した涌井を「エースの、最多勝投手の投球をしてくれた」と褒め称えた。涌井は延長十回137球を投げた6日から中5日で登板し、この日も143球の熱投。七回途中まで1失点と粘り強く投げ、チームに勝ちを呼び込んだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  5. 10

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった