「富士山と日の出」のラグビーW杯ロゴにデザイン評論家苦言

公開日: 更新日:

「独創的で特有のものだと自信を持っている」

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)は27日、2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の公式ロゴを発表。ゴスパー最高経営責任者(CEO)がこう胸を張った。

 日本の国際スポーツ大会では、20年東京五輪のエンブレムがパクリ疑惑で白紙撤回に追い込まれたばかり。同CEOは「すでに形や字体の徹底的な調査を済ませたWRのロゴの変形版」と語ったが、要は楕円を斜めに切り取ったWRの定番マークに、日本特有の富士山と日の出をあしらっただけ。

 テーマは一体感で、日本大会組織委の嶋津昭事務総長は「素晴らしいロゴ。格好いいと思う」と満足げだった。

 デザイン評論家の柏木博氏がこう言う。

「フジヤマとヒノマルといった欧米人が持つ日本のイメージに、本来のシンボルであるラグビーボールをエディット(編集)しただけという印象です。あまりにもパターン化された『日本』の解釈で、ありきたりな感じがします。芸がないと思いました。少なくともインパクトや新鮮さは感じられませんでした」

 W杯イングランド大会では、史上初の1大会3勝を挙げ、あれからテレビで五郎丸歩(29)を見ない日はないというぐらいの盛り上がりを見せるラグビー界だが、W杯日本大会のロゴのセンスだけはどうもいただけない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  4. 4

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  5. 5

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  1. 6

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 7

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  3. 8

    参政党さや氏にドロドロ略奪婚報道の洗礼…同じく芸能界出身の三原じゅん子議員と“お騒がせ”な共通点が

  4. 9

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  5. 10

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大