父は転勤族…虎ドラ1高山を育てたのは“鬼軍曹”の母だった

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「小さい頃からすばしっこくて、投げる球も速いし、コントロールも良かった。センスはあったようです。ただ私が小中とサッカーをやっていたので、野球ではなくサッカーをしてもらいたかった(笑い)。体がでかいのは、間違いなく私の遺伝子ですが、それ以外は何でって思うところばかりです」(辰雄さん)

 俊と一緒にキャッチボールを楽しんだのも小学校5年まで。単身赴任生活ということもあり、父と子はなかなか同じ時間を過ごすことができなかった。

「久しぶりに会うたびに体が大きくなっていてビックリしました。単身赴任でそばにいてやれなかった分、母親が父親代わりになって厳しく育ててくれました。水泳教室でみっともない記録を出すと、車に乗せず『ひとりで歩いて帰りなさい』と叱ったり、片付けや食事の仕方、礼儀作法など、躾だけは厳しくしたつもりです」(辰雄さん)

■親の前で泣いたのは一度だけ

 その甲斐あってか、親が思う以上に精神面は強くなった。日大三高2年の春の選抜では、広陵高の有原航平(現日本ハム)に2打席連続で抑えられ、決勝戦ではスタメンを外された。明大では入学1年目にいきなり計36安打するが、2年目に計26本まで減少した。しかし、壁に当たってもめげなかった。

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