元賞金女王も危惧 森田理香子「クラブを信じて」の複雑心境

公開日: 更新日:

「メーカーとスポンサー契約を結べば、毎年売り出される新製品を使わなくてはいけなくなる。でも、クラブは自分になじんだモデルを使い続けるほうが成績は安定する。恐る恐る振るよりも、いつも同じリズムでスイングができるクラブは信頼できるし、ミスの原因がわかりやすいからです」

 要するに新しいクラブを手にすれば、ミスの原因がクラブなのか、スイングなのか、わからないからだ。だからツアー50勝で永久シードを持つ不動裕理(39)は、自分に合ったクラブを使うために用具契約を結ばなかった。協会相談役の樋口久子(70)も「数えるほどしかクラブを替えていない。10年以上、同じモデルを使い続けたこともある」とゴルフ誌の連載で明かしている。

 クラブは同じ総重量、同じロフト、同じライ、同じ長さのシャフトでも一本一本振り心地は違うといわれる。ヘッドデザインひとつとっても構えた時のイメージが違ってくる。トッププロなら微妙な違いに敏感になる。

 プロ転向から使い続けて賞金女王タイトルを手にしたメーカーのクラブを森田は手放したが、周囲の雑音を消すには新クラブで結果を出すしかないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異