ジャンプ高梨沙羅 ライバル不在の“狭間”でW杯総合Vの真価

公開日: 更新日:

「昨年の失敗を生かして夏場にしっかりした体をつくってシーズンに入っていけた」――。

 22日に凱旋帰国したノルディックスキー女子ジャンプの高梨沙羅(19)が満足そうに振り返った。高梨は今季のW杯で10連勝を含む17戦14勝で圧勝し、2季ぶりにタイトルを奪還。20日の表彰式(スロベニア)では、3度目のクリスタルトロフィーを手にしたが、今季の圧勝劇を「うのみ」にしてはいけない。

 今年は五輪や世界選手権というビッグイベントがない、いわゆる「狭間」のシーズンだ。強豪選手たちは、故障を完全に治したり、来年の世界選手権(ラハティ=フィンランド)へ向けての調整に充てていた。

 例えば、13年世界選手権金メダルでW杯通算13勝のサラ・ヘンドリクソン(21=米国)は、昨年6月に痛めた右ひざの手術で早々とシーズンの欠場を表明。その他の選手も、成績よりスキー板やジャンプスーツのカッティング、シューズに入れるプロテクターの角度調整などを重視。来年の世界選手権、さらに18年に控える平昌五輪へ向けての準備に余念がなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異