一軍復帰初戦で逆転弾 G阿部に課せられる主砲以上の重責

逆転弾で田口らに出迎えられる阿部（中央）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

「昔はヘッドコーチに鬼軍曹といわれる“うるさ型”がいて目を光らせていたものですが、今の村田真ヘッドは“いい人”で通っている。チームを引き締めるといっても、まだ若い主将の坂本にそんな役割は酷だし、選手会長の長野もキャラではない。何より高橋監督がナインに友達目線で見られている兄貴分。『怒るのは苦手』と公言しているくらいですから。誰もがビビる存在感とカリスマ性を持つのは阿部しかいない。雰囲気が悪くなろうが、嫌われ役になろうが、ナインにゲキを飛ばしてもらい、緩んだ雰囲気を引き締めてもらいたい。連敗中の苦しい時などは特にそういう存在が必要だと、高橋監督や首脳陣は阿部にそんな仕事を期待しているのです」（チーム関係者）

　阿部は「ボクだけで背負うのはきつい。チーム一丸となって頑張りたい」と汗を拭った。とはいえ、復帰した以上、いろいろな重荷を背負わされるのは、この人の宿命のようだ。