男子100kg級・羽賀龍之介は銅 “内股”へのこだわり裏目
だが、唯一無二の武器は当然、相手に研究、警戒される。世界選手権では6戦中4戦がポイント勝ちだった。この日は初戦となった2回戦こそ、左脚で相手を跳ね上げるきれいな内股で一本を取ったものの、続く3回戦では警戒する相手に技が決まらず、優勢勝ち。準々決勝に敗れて回った敗者復活戦でも、指導による優勢勝ちがやっとという内容だった。
本来、相手を崩す多彩な足技を持ちながら、初の五輪という舞台で内股にこだわり過ぎたのが“敗因”だろう。開き直った3位決定戦でようやく本領を発揮したが、井上監督をして「王道を極めた男」と言わしめる重量級エースの初五輪は、消化不良のまま終わった。
▼男子100キロ級
▽2回戦
羽賀龍之介(内股2分29秒)ボロダフコ(ラトビア)
※羽賀は2回戦から出場
▽3回戦
羽賀龍之介(優勢)ブザカリニ(ブラジル)
▽準々決勝
クルパレク(チェコ)(優勢)羽賀龍之介
▽敗者復活戦
羽賀龍之介(優勢)グビニアシビリ(ジョージア)
▽3位決定戦
羽賀龍之介(三角絞め3分12秒)ブロシェンコ(ウクライナ)