五郎丸トゥーロン退団へ 帰国してもW杯代表入り絶望的か
ラグビー界の最高給取りがチームを追われる。
フランスリーグの強豪トゥーロンに所属する元日本代表FBの五郎丸歩(31)が今季終了後に退団することが明らかになった。
欧州のラグビー専門サイトなどによれば、五郎丸の契約は来季まで残っているが、出場機会を求めて日本のトップリーグや他の海外チームへの移籍を目指すという。
昨年6月に2年総額年俸334万ユーロ(約3億9000万円)で契約。年俸167万ユーロ(約1億9000万円)はプロのラグビー選手としてはニュージーランド代表SOダン・カーターと並ぶ最高給取りながら、トゥーロンでは今季わずか5試合の出場にとどまっている。
15年W杯で主力として活躍したが、トップリーグに復帰しても19年の日本W杯代表に名を連ねるのは絶望的とみられている。
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の方針からW杯代表は原則としてスーパーラグビー(SR)のサンウルブズでプレーした選手から選考される。五郎丸本人がSRでのプレーを希望すれば、招集される可能性もあるとはいえ、同じFBには15年W杯代表の松島幸太郎(24)が主力としてプレー。五郎丸が務めたプレースキックも、サンウルブズではSO小倉順平(24)らの若手が台頭し始めた。
五郎丸が代表に復帰するには、まずはサンウルブズで結果を残すしかない。