ミラン身売り決定でどうなる…“戦力外”本田圭佑の行く末
日本代表MF本田圭佑が所属するイタリア・セリエAのミランは現地13日、親会社フィニンベスト社保有の株式の99.93%を中国系の投資家グループである「ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルクセンブルク社」に7億4000万ユーロ(約859億円)で売却したと発表した。
現在80歳の元イタリア首相ベルルスコーニが86年に買収して以来、ミランは欧州を代表するビッグクラブに成長した。国内外で獲得したタイトルは29。光り輝いた一時代は、今回の身売り劇をもって完全に幕を閉じた。
ベルルスコーニは「悲しいことだが、欧州の最高レベルで戦っていくには、もはや一家族の投資では限界がある」と自身のフェイスブックでミラン売却の理由を説明。
ワールドサッカーグラフィック誌元編集長の中山淳氏がこう言う。
「ミランのパトロンだったベルルスコーニは、イタリア首相の職に就きながら汚職疑惑を指摘されたり、性的スキャンダルに見舞われるなど常に物議を醸してきました。ミランが黄金期だった90年代、何度も何度もイタリアに足を運び、良くも悪くも人間味にあふれているベルルスコーニ、ミランを取材したことを思い出すと一抹の寂しさも感じますが、一個人がオーナーを務める時代は過去の遺物。企業や投資家グループがオーナーになるのは、時代の趨勢から言って当然のことです」