「やめたかった」 競泳・金藤理絵が語る“リオ金”の前と後
昨年8月、リオデジャネイロ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵(28)。2012年のロンドン五輪では出場を逃し、故障を抱えながらも引退の危機を乗り越えて悲願の金メダルを掴んだ。当時の心境を振り返りながら、今後の目標を聞いた。
――金メダルと分かった瞬間、どんな心境でしたか?
「電光掲示板を見ると、私が狙っていたタイムよりも遅かったので、これで優勝していいのかなと。優勝できてうれしかったですが、欲を言えば記録も狙いたかった。周りに祝福されてから素直に喜べるようになりましたね。五輪は記録もそうですが、勝負が大事なんだと改めて感じました」
――出場を逃したロンドン五輪からの4年間は長かったですか?
「体も気持ちもきつかったので、本当に長かったです。気持ちの方がきつかったかな。やめたくて仕方なかったですが、加藤(健志)コーチから『おまえは絶対に(世界記録の)2分20秒を切れる』と、説得されました(笑い)」
――何度も心が折れそうになったのですか?