本田のデビュー戦ゴールが日本代表にマイナス作用の根拠
本田は、昨年11月15日のW杯最終予選サウジアラビア戦で右FWの定位置をヘントFW久保裕也(23)に奪われ、それからサブに甘んじていた。しかし、久保は今季ベルギー1部で開幕4戦連続ノーゴールと昨季の17試合で11得点の勢いは感じられない。これが「オーストラリア戦の本田先発」を後押しする。
「勝てばW杯出場の大一番なのでハリルホジッチ監督が、経験を重視して本田を先発起用することは考えられます。しかし……」と元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏が続ける。
「オーストラリアは、昨年までと戦い方を変えてきた。3DFをベースに前線からハイプレスを掛け、ボールをつなぎながらアグレッシブに攻撃してくる。どうしても日本は守勢に回り、本田が先発した場合、右サイドで不得意な守備に追われ、マイボールになってカウンター攻撃を仕掛けようにも、スピードのない本田では“受け手”になるのも難しい。4年前のブラジルW杯予選の頃よりもキレ、スピードともに明らかに落ちている本田を先発で使うのは、非常にリスキーな選択と言うしかないでしょう」
本田のメキシコデビュー戦ゴールは、日本代表にとってマイナスに作用する可能性が大だ。