相撲協会に訴えられ…貴乃花親方の“同志”裏金顧問も窮地

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 昨年12月、相撲協会はかつて業務などを委託していた元顧問の小林慶彦氏(62)と、元顧問が代表取締役を務めるコンサルティング会社を相手取り、約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起した。

 訴状によれば、小林氏は国技館改修工事をめぐって、特定の会社が施工会社に選ばれるよう不当な働きかけを行ったばかりか、施工会社から8000万円をもらっていたとか。さらにパチンコメーカーとの契約に際して広告代理店関係者から500万円の裏金を受け取るシーンの動画が流出するなどして、協会の社会的評価と信用を失墜させたという。

「絶対、これ、バレんようにしてくれる? 北の湖に」「別に小分けでもかまわんですよ」などと言いながら札束をわしづかみにしてバッグにしまい込んだ、俗にいう「裏金顧問」とは、小林氏のことだ。

 小林氏は2012年、北の湖理事長の再登板と同時に協会へ。北の湖理事長の右腕として、協会の事務方を一手に仕切るようになったという。ある親方の話。

「かつては錦糸町のサウナを根城にしていたという人もいる。それが4年間で約8500万円もの業務委託料を手にしたばかりか、協会の応接室を自分の部屋としてリフォーム、自分の肩書や給料を含めさまざまなことを北の湖理事長と2人で決めるようになった。北の湖政権のナンバー2で事業部長だった故九重親方(元横綱千代の富士)が、14年の理事選でまさかの落選という憂き目にあったのも、元顧問の不興を買ったからだといわれています」

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