センバツ21世紀枠 由利工はエース右腕・佐藤の粘りが武器
センバツに21世紀枠で初出場する由利工(秋田)が14日、沖縄合宿を終えて大阪入りした。現地では、強豪の興南などと腕試しを6試合行った。
注目は最速142キロ右腕のエース佐藤亜蓮(2年)だ。興南戦は5回で8三振を奪い1失点。沖縄水産には3回1失点、宜野湾戦は5回無失点と好調をキープしている。
「中学時代、地元では有名な投手だったけど、佐藤の父が由利工OBという縁で入学。1年春からベンチ入りして秋から背番号1の絶対的エースです。この冬はウエートトレーニングなどで体重が5キロアップして79キロ。球速もアップしているかもしれない。でも、彼が投げない試合はボロボロになるので、良くも悪くも佐藤次第のチームです」(スポーツ紙記者)
昨秋、創部56年目で初出場した東北大会初戦(2回戦)の弘前東(青森)戦で九回に3点を奪い逆転勝ち。準々決勝で花巻東(岩手)に2―4で惜敗したものの、堂々の8強入りを果たした。
部員41人のほぼ全員が地元出身。大黒柱の佐藤を中心に、粘りとチームワークで聖地1勝を狙う。