コロンビア編<中>中盤のバリオスがボールを持ったら狙い目
「コロンビアのCBは対人プレーが得意。日本選手がボールを持ったら奪おうと果敢にアタックしてくるでしょう。1トップの大迫、トップ下か2シャドーが予想されるFW本田が簡単にボールを奪われず、味方が押し上げる時間をつくれるかどうか、ゴール前のコンビネーションが相手の屈強DF陣を破れるか、コロンビア戦の見どころです」
――食いついてくるコロンビアDFには、小柄でアジリティーを武器にするポルトガルのFW中島のドリブル突破が有効だと思ったのですが、合宿メンバー27人から外れ、とても残念に思いました。
「コロンビアの守備に穴がないわけではありません。CBのファーストアタックをかいくぐり、裏に抜け出すことができれば、日本にもチャンスはあると思います。素早いワンツーでCBのひとりを抜き去れば、カバリングのコンビネーションが遅いため、ゴールに迫っていける可能性も高まるでしょう。相手のストロングポイントをウイークポイントに変え、いかにして反撃に転じることができるか? 西野監督がどう選手起用に反映するのか? 限られた時間でその手腕に期待するしかないですが、教え子のFW宇佐美あたりが、救世主になり得る存在です」
(聞き手=六川亨・元サッカーダイジェスト編集長)