著者のコラム一覧
河治良幸

1973年8月、東京都生まれ。青山学院大卒。サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」日本代表担当。近著に「サッカー観戦バイブル」(成美堂出版)。

コロンビア編<下> 0-0の時間帯を長くして焦りを誘いたい

公開日: 更新日:

 ――06年ドイツW杯前のキャンプ中は寒波で気温が上がらず、日本メディア陣は、冬物の上着を探しました。ところが大会が始まると気温が急上昇し、日本はグループリーグ初戦オーストラリア戦の終盤でスタミナ切れ。逆転負けを喫しました。

「初戦の舞台となるサランスクの気候をケアするのはもちろんですが、2戦目のエカテリンブルクと3戦目のボルゴグラードの地域性も把握しておく必要があります。日本は大会直前にスイスとオーストリアでテストマッチを行いますが、ロシアで1試合くらい経験しておきたかったですね」

 ――コロンビアとはリオ五輪でも対戦。日本は2―2で引き分けてグループリーグ1勝1分け1敗で敗退しました。同2位のコロンビアは準々決勝でブラジルと対戦。前線に2選手を残して8人でゴール前を固め、徹底したロングパスによるカウンター狙いでしたが、0―2で敗れました。

「ネイマールのいるブラジル相手なら仕方ないでしょう。そもそもブラジルと戦う南米勢は、カウンターに勝機を見いだすしかありません。コロンビア戦では、警告を受けない程度のプロフェッショナルファウルも必要でしょうが、自陣ゴール近くの不用意な反則は避けるべき。MFハメス(写真=ロイター)はFKキッカーのスペシャリストです。直接ねじ込まれる危険がありますからね」

(この項おわり)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「高校生を指名するのが怖くなった」…プロ球団ベテランスカウトが漏らす苦悩と本音

  2. 2

    自民・高市一派は衆院選28敗に終わる…全国サナエ行脚も虚しく「石破おろし」ご破算の目

  3. 3

    《中日》1位指名した金丸夢斗をパ全球団が“完全スルー”した裏に「カラダの問題」

  4. 4

    育成契約は嫌だった?ドラフトで名のある高校球児が軒並み指名漏れのカラクリ

  5. 5

    小泉進次郎氏サッサと選対委員長辞任…「すべて私が責任取る」で“泥舟からの逃亡”が真意

  1. 6

    岩井姉妹ワンツーフィニッシュでも「客離れ」に拍車…今季33試合のうち20試合がギャラリー減

  2. 7

    デーブ大久保さん(2)長嶋監督に「大洗を買いなさい」と勧められ「ゴルフ場も買えるんですね」と返したら…会員限定記事

  3. 8

    油を取ってスルスルやせる「MCTオイルダイエット」…実践した医師は2カ月で6キロ減

  4. 9

    阿部詩は大号泣、斉藤立も憔悴…ニッポン柔道大苦戦を招いた「全柔連の罪」

  5. 10

    RADWINPS野田洋次郎に“泥酔飲み会”報道 ファンも失望させた表現者としての「ダサさ」