コロンビア編<下> 0-0の時間帯を長くして焦りを誘いたい
――06年ドイツW杯前のキャンプ中は寒波で気温が上がらず、日本メディア陣は、冬物の上着を探しました。ところが大会が始まると気温が急上昇し、日本はグループリーグ初戦オーストラリア戦の終盤でスタミナ切れ。逆転負けを喫しました。
「初戦の舞台となるサランスクの気候をケアするのはもちろんですが、2戦目のエカテリンブルクと3戦目のボルゴグラードの地域性も把握しておく必要があります。日本は大会直前にスイスとオーストリアでテストマッチを行いますが、ロシアで1試合くらい経験しておきたかったですね」
――コロンビアとはリオ五輪でも対戦。日本は2―2で引き分けてグループリーグ1勝1分け1敗で敗退しました。同2位のコロンビアは準々決勝でブラジルと対戦。前線に2選手を残して8人でゴール前を固め、徹底したロングパスによるカウンター狙いでしたが、0―2で敗れました。
「ネイマールのいるブラジル相手なら仕方ないでしょう。そもそもブラジルと戦う南米勢は、カウンターに勝機を見いだすしかありません。コロンビア戦では、警告を受けない程度のプロフェッショナルファウルも必要でしょうが、自陣ゴール近くの不用意な反則は避けるべき。MFハメス(写真=ロイター)はFKキッカーのスペシャリストです。直接ねじ込まれる危険がありますからね」
(この項おわり)