中日・松坂の公式戦回避 「シーズンより球宴」の逆転現象
プロ野球選手はシーズンが最優先。しかし、中にはそうではない選手もいる。
5日、背中の捻挫で離脱中の中日・松坂大輔(37)が雨のナゴヤ球場でキャッチボールなどを行った。すでにブルペン入りもしており、6日からのヤクルト戦で復帰するのではと言われていた。しかし、松坂自身は「どうでしょう」と、明言せず。球宴でぶっつけ本番の可能性が高いという。
松坂は今季のオールスター(13、14日)の目玉。3勝3敗、防御率2.41の成績ながら、ファン投票ではセの先発部門2位の菅野(8勝5敗、防御率2.38)に約15万票の大差をつける39万票を獲得した。現在の成績にかかわらず、多くのファンはボロボロになった「平成の怪物」の復活劇が見たいのだ。
その松坂が球宴前に登板して故障でもしようものなら大ごとだ。ファンはガッカリするし、後半戦の登板がパーになれば、戦力的にも営業的にも困るのは中日だ。「球宴のために公式戦の登板回避」という、本末転倒とも取れる異例の措置を取るしかないのか……。