阪神とオリの補強に異変…日ハム中田翔“FA宣言”に吹く逆風

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 清宮幸太郎(19)の今後を大きく左右するのが、主砲・中田翔(29)の去就だ。

 一塁でポジションが重なる2人。清宮は左翼練習も行っているものの、打撃はおろか、守備にもたける中田がいる限り、清宮が一塁に割って入るのは容易ではない。

 そんな中、中田は今季、海外FA権(9年)の資格取得条件を満たした。昨オフは国内FA権を行使せず、1年契約で残留したが、今季は打率.280、24本塁打、94打点と復活。今オフは、いよいよFA権を行使するというムキもある。

「とはいえ、決していい風が吹いているとはいえない」とは球界OB。

「中田の獲得に乗りだすとすれば、阪神オリックスでしょう。しかし、阪神のFA補強は、二塁が守れる西武浅村栄斗(27)が本命。不発に終わったロサリオに代わる外国人選手は、今季で2年総額6億円の契約が満了する日本ハムのレアード(30)がリストアップされている。一方のオリックスも、中軸を打てる打者が補強ポイントですが、日本ハムのコーチ時代に中田が慕っていた福良監督(58)が3年連続Bクラスに低迷しており、今季限りで退任することが濃厚です。福良監督は中田獲得に関心を持っていたものの、退任することになれば、中田にとっては『後ろ盾』を失う形になります」

 そうなると来季残留の目も出てくるが、日本ハムは清宮をゆくゆくは本職の一塁に固定したいと考えている。若手を育てるために、ときに強引にポジションを空けることもいとわない球団だ。

 FA宣言か、残留か――。中田と球団の決断が波紋を呼びそうだ。

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