DeNA東 史上初巨人戦4戦4勝より誇れる数字と強み
スゴイのは「そこ」じゃない。
DeNAのドラ1左腕・東克樹(22=立命大)が5日の巨人戦で6回6安打2失点8奪三振と好投。今季新人投手で2ケタ勝利一番乗りとなる10勝目(5敗)を挙げ、2リーグ制後のルーキーとしては1961年の権藤博氏(中日)を抜く、史上初の巨人戦初登板から4戦4勝とした。
「ルーキーで、2ケタ勝利で一つの壁を越えた。巨人は小さい頃からファンだった。勝ててうれしい」(東)
この日は三回、岡本に逆転2ランを浴びるも、その後は1安打に抑え、打線の援護と救援陣の踏ん張りで「記録」を作った。新人で、巨人戦に初登板から4戦4勝は史上初とはいえ、今の巨人相手に4戦4勝といっても、胸を張れるものではないだろう。
それより、ルーキーながら20試合の登板で10勝を挙げ、リーグ3位の防御率(2・65)の方が立派。新人王は当確だ。
巨人、中日、横浜(現DeNA)などで投手コーチを歴任した高橋善正氏(評論家)が、そのピッチングについてこう語る。