パで「下剋上」に泣くこと3度…ホークスにも涙の歴史あり

公開日: 更新日:

 敵地での祝勝会はどんな気分なのか。

 ペナントレースは西武に6.5ゲーム差の2位も、クライマックスシリーズ(CS)で4勝2敗。ソフトバンクが球団では初となるシーズン2位以下からの日本シリーズ進出を果たした。

 柳田選手会長の「広島に向けて死ぬほど浴びましょう。行くで! チェスト!」という掛け声でスタートしたチーム宿舎でのビールかけは3000本が約20分で泡と消えた。

 ソフトバンクはダイエー時代の04年に133試合を勝率1位で終えながらプレーオフで勝率2位の西武に敗れた。ソフトバンクになった翌年も勝率1位なのに同2位のロッテにプレーオフで2勝3敗。2年連続で悔しい思いをしたが、当時の王監督は「プレーオフ制度はおかしい」という考えを持ちながらも「勝てずにそれを言うのは負け惜しみ」といって黙っていた。

 さらにソフトバンクは、ペナント優勝で1勝のアドバンテージがついた10年のCSファイナルステージでも3位のロッテに3勝4敗で負けている。

 短期決戦のCSは投手の小刻みな継投が可能。ペナントレースとは戦い方が異なるため、「下克上」は珍しくない。西武の辻監督はこの日、ファンの前で大粒の涙を流したが、ホークスには下位球団に敗れて泣いてきた「歴史」があるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」