日本人初快挙 ジャンプ小林陵侑「個人総合V」5ミリの秘密

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 長らく欧州勢の独壇場だった種目で日本人が歴史に名を刻んだ。

 ノルディックスキー・ジャンプ男子のW杯個人第23戦(オスロ)で10日、小林陵侑(22)が欧州以外の選手で史上初めて個人総合優勝を果たした。

 所属先の監督でもある葛西紀明ら歴代のエースですら成し得なかった快挙にも小林は「もともとあまり意識していなかった。この喜びはシーズンが終わってからくると思う」と冷静に振り返った。

 今季は開幕から好調で、年末年始に行われる伝統の欧州ジャンプ週間で4戦全勝。日本男子のシーズン最多勝利記録を更新する11勝をマークするなど、飛躍を遂げた。

 躍進の要因は肉体改造と用具の改良だ。トレーニングの一環として、ヨガやピラティスを取り入れた結果、膝や股関節の柔軟性が高まった。スキー靴は昨季よりも靴底を5ミリ厚くし、スキーと板の間に挟むプレートは逆に5ミリ削った。下半身の安定と、最適な用具を手に入れたことで、踏み切り、跳躍姿勢が安定するようになった。本人は「ジャンプのレベルが全体的に上がった」と技術向上を口にすると同時に、メンタル面の成長が大きかったとしている。

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