5月MVP西武秋山が語った打撃論「聞かれたら僕は教えます」

試合の合間には巨人坂本と談笑（Ｃ）日刊ゲンダイ

　――感覚的なことではあるが、言葉にすると？

「感覚を言葉にすると狂うので、あんまり言いたくないんです。シーズン終わってからだったらいいんですけど。自分では理屈は分かっているし、言葉にする術はあるけど、記事になって見たりすると、その言葉と合わなくなるときもあるので。でも、大まかに言うと、さっきの２つですね。始動のタイミングと、右足のゆとりというか着き方。強く入っていこうという感じ」

■自分の職場を失う可能性も

　――他球団にも「理想の打撃フォーム」として参考にする選手も多い。聞かれることはあるか。

「ありますよ。僕は全然、人に教えますよ。やれるならやってみれば、と思います。それ以上のことをやっているつもりで、自分もやっているので。他のチームもうちのチームもそうですけど、本来だったらプロとして教えるべきかどうか……ですよね。（僕は）コーチじゃないし、自分の職場を失う可能性もある。こう言うとプロっぽくないかもしれない。どっちが良いか分からないですけど、僕は聞かれたら教えるし、聞かれたことを答えられないような取り組みなら、自信がないから言えないんだと思う。『コイツがオレ以上に結果出したらどうしよう』ってなるんです、普通は」