甲子園の疲労が…星稜・奥川にU18“ぶっつけ本番”の可能性
U18日本代表の大黒柱として期待される奥川恭伸(星稜)が、国内合宿中に行われる練習試合で投げることなく、30日に開幕する大会本番にぶっつけで臨む可能性があるという。
22日の履正社との決勝戦は5失点完投で敗れた。気になるのは、計5試合、41回3分の1、512球の熱投を演じた心身の疲労だ。
さる地元マスコミ関係者が言う。
「智弁和歌山との3回戦では延長十四回を投げ抜き、完投勝ち。中2日で中京学院大中京に先発し、7回無失点と好投した。しかし、決勝では体が重たそうに投げていた。履正社の井上に本塁打を浴びた球は、テークバックの際に右手を足にぶつけた。これまでの奥川からすれば考えられないミスです。肩肘は問題なさそうですが、肉体的、精神的な疲労が蓄積したことでフォームのバランスが崩れたのでしょう」
決勝戦まで戦った奥川は、すでに持てる力を使い果たしていても不思議ではない。それだけに代表内にはこんな声もある。
「甲子園出場組は甲子園にピークを持っていくので、大会が終われば気持ちが切れて、疲れがドッと出る。奥川が代表合宿に合流した際、疲労具合を確認してから、練習内容や登板を決める必要がある。本番前の最後の試合となる大学日本代表との壮行試合(26日)で1~2イニングを投げ、体にある程度の刺激を与えてから本番を迎えるのがベストだが、合宿中は疲労回復を優先し、登板を回避することも頭に入れておかないといけない」