バスケW杯黒星発進…日本に“八村頼み”からの打開策は?
「僕にとって初めてのW杯で、世界の強さを感じた」
八村塁(21)は険しい表情でこう言った。昨1日、バスケットボール男子W杯の初戦で日本(世界ランク48位)はトルコ(同17位)に67―86で敗戦。黒星スタートとなった。
序盤から相手に主導権を握られ、ボールを持ってもシュートを打てない場面が目立った日本。なかでも、エースの八村が厳しいマークを受けた。
「相手も勝つ気で来ているし、スカウティング(研究)もしっかりしている。僕がやりにくいプレーをしてきた」
試合後にそう振り返った八村は、チーム最多タイの15得点を挙げたが、フィールドゴールはわずか3本。シュート自体も10本しか打たせてもらえなかった。残りの9得点は徹底したマークによるファウルで獲得したフリースローによるもの(チーム最多)。八村包囲網の厳しさを物語っている。
前夜に発熱し、試合前の午前練習を休むハプニングもあったとはいえ、早くも“ひとりエース”の限界が垣間見えた一戦となった。