【特別寄稿】阿部の天才的な打撃は父東司さんの教えの賜物

公開日: 更新日:

 すでに巨人の中心選手だったが、二つ返事で来てくれた。

 フリー打撃をやってくれるだけで、いいお手本になるし、選手たちは大喜び。以降、オフになると毎年、バット、打撃用手袋、ウエア、プロテクター、レガーズといった用具類を大量に寄付してくれて随分助けられた。巨人でも07年から8年間、主将を務めた。性格は親分肌だが、こんな律義な一面もある。

■当初はヤクルト入りに傾いていた

 この頃のプロ野球ドラフトには逆指名制度があった。早くから熱心だったのはヤクルト。担当スカウトが通い詰めていたそうだ。当時のヤクルトの正捕手は古田敦也が全盛期で君臨していた。慎之助が2、3年の頃、東司さんが「ヤクルトの古田さんの下で2、3年鍛えてもらって、それからレギュラーになれれば」と言った。私は「とんでもない。古田はコーチじゃない。バリバリの現役捕手が新人を指導するはずがない。それより狙い目なのは、正捕手の村田真一がベテランに差し掛かっている巨人の方だ」とアドバイスしたのを覚えている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白