スケートカナダ圧勝 羽生結弦が目指すは大技挑戦か安定か

公開日: 更新日:

 それでも前人未到の大技に挑戦するのか。

 フィギュアスケートのGPシリーズ、スケートカナダで初優勝を果たした羽生結弦(24)。25日(日本時間26日)のSPでは今季の世界最高得点である109・60点で首位に立つと、26日のフリーでも212・99点という高得点を叩き出した。計322・59点。2位のナム・グエン(カナダ)に60点近い大差をつける圧勝である。

「久しぶりに自分に勝てた」

 と試合後に話した羽生。続けて「SPとフリーが揃うことは、長い間なかった」と語ったように、ミスの多い選手でもある。SPとフリー、片方が完璧でももう一方が……ということは過去、何度もあった。それだけに、スケートカナダでの演技は満足だったに違いない。

 だが、問題は今後だ。羽生はこれまで誰も跳んだことのないクワッドアクセル(4回転半)の習得に挑戦している。今回はお披露目とはならなかったものの、高難度のジャンプは足首への負担も大きい。羽生は2017年の11月に右足首の靱帯を負傷して以来、たびたび同箇所のケガに泣かされてきた。世界初の大技は当然、故障再発の危険度が増す。もろ刃の剣である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」