コロナ禍で試合中止…プロゴルファーは今こそ情報発信を
では日本のプロゴルファーはどうだろう。女子プロは有村智恵らが音頭を取って「ladygo.golf」のアカウントを立ち上げ、選手の多くがメッセージを配信している。
自身たちの近況報告が中心だが、トーナメント会場で応援することができないファンにとってひとつの楽しみではある。
■ファンファーストを実行する好機
では男子プロは、というとこれといった動きは見られない。選手は現在、試合が中止になって時間はたっぷりあるはず。こんな時こそゴルフファンに向けてメッセージを発信するいいチャンスではないか。
ファンに、自宅でもできる練習の仕方、自分たちが日頃行うストレッチやトレーニングのやり方、スイングのポイント、クラブの手入れ方法や、選び方、実戦でのコースを攻めるポイントや考え方。
トーナメントで戦うプロだからこそのノウハウはいくらでもあるはず。有名選手がリレー方式で配信していくという方法もある。プロはファンあって成り立つ。
今年から選手会長に就任した時松隆光は「選手の価値を高め、ファンサービスの向上」を宣言している。多くの人がコロナ禍に苦しんでいる今こそ、手をこまねいていてはいけない。これでは「ファンファースト」は口先だけと思われても仕方がない。