レイズはリーグ優勝決定Sで3連勝 今オフの主役は運営部門
ポストシーズンでも勢いが止まらないのが筒香嘉智(28)のレイズだ。投打の歯車ががっちりとかみ合っている。
日本時間12日に始まったアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズは、昨季のリーグ覇者に3連勝。14日の第3戦も好守連発で逆転勝利。12年ぶりのワールド・シリーズ進出に王手をかけた。
ヤンキースとの地区シリーズを前にチームリーダーのキーアマイヤー外野手が「我々は小さな市場の球団で、(ヤ軍とは)年俸も知名度も違うが、それはオッケーだ。ウチには良質な選手が揃っている」と話した通り、レイズの運営資金は少ない。今季の年俸総額6900万ドル(約72億7100万円)はメジャー30球中28位(3月28日時点)。同地区で全体トップのヤンキース(約257億円)、同6位のレッドソックス(約186億円)の半分にも満たないのに互角以上の戦いを展開してきた。
低予算で効果的に結果を残すレイズの手法を取り入れようと、球団の頭脳ともいえるフロント幹部が毎年のように他チームに引き抜かれている。昨オフは、運営部門の副社長を務めていたハイム・ブルーム氏が、レッドソックスのGMに就任。編成部副部長だったジェームス・クリック氏はアストロズのGMに招かれた。