松崎菊也
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松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

IOC会長は「バッハっは」と笑って誤魔化すしかないわな

公開日: 更新日:

 引っ込みのつかない同士が、マスクしてグータッチしてる姿を見て、代表選考を勝ち抜いた選手たちは心から喜んでいるだろうか? 喜びながらも、どこか不安がっているだろう。可哀想に。

■選手に「次」はない

 バッハは選手たちに訓示を垂れるだろうか。

「代表選手たちよ、メダルを取ることが目的ではない。近代五輪の創始者クーベルタンだって言っているじゃあないか。五輪は参加することに意義がある」

代表選手「でも、中止になったら参加できませんよね?」

バッハ「……そ、そうだな。バッハっは、心配するな! そんなことはあるはずもないが、もし、もし、仮に中止になったとしても、キミたちには、次があるじゃないか!」

代表選手「次は選手生命のピーク越えてます」

バッハ「……そ、そ、そうか。いや、バッハっはっは、五輪がつつがなく開催されると、この私が言ってるんだ。ワクチンできる。そうすりゃみんなラクチン。少なくとも、来年の春までには、いや、まあ、5月、いや、絶対にキミたちは抗体が備わってるだろう!」

代表選手「交代させられるンデスカ?」

バッハ「違う! だ~から、バッハっはっは! 安心しろ。特効薬もできる。五輪中には!」

代表選手「ごりんじゅうデスカ?」

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