世界中が「森辞めろ!」 会長居座りは国際社会が許さない
都のオリ・パラ準備局には、5日夕方までに542件の電話やメールが殺到。森会長の発言を理由に都市ボランティアを辞退したいとの申し出は14件に上った。組織委にも抗議内容などを問い合わせたが、「個別の件数や内容についてはお答えを差し控えさせていただいております」(戦略広報課)と、取りつく島もなかった。
「あってはならない発言」と苦言を呈すだけの菅首相も甘すぎる。本来なら、サッサと「退場願う」のが筋。森会長の続投容認論が通用するのは日本だけ。世界は森会長の愚行を決して許さない。
「海外メディアは森会長を『sexist(性差別主義者)』と厳しく糾弾しています。女性が性被害を訴えた『#MeToo運動』以降、sexistは犯罪者も同然と批判されてきました。五輪組織委のトップが犯罪者同然の性差別主義者であることに世界はおののき、日本がいまだにジェンダー感覚にうといヤバイ国であることがバレてしまったのです。森会長が今の職に居座り続ける限り、日本の後進性をアピールしているようなものです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)