センバツ準V明豊を11K完封 専大松戸の深澤鳳介は「ドラフト3、4位候補」

11奪三振で完封した専大松戸の深澤鳳介投手（Ｃ）日刊ゲンダイ

■入場行進やブルペンもチェック

　オレたちは選手の投げたり打ったりする姿だけをチェックするわけじゃない。たとえば開会式の入場行進にしても、その立ち居振る舞いを見る。歩き方から体幹を観察するし、堂々としているかどうかってのも重要だ。

　投手のブルペンでの練習風景も見逃さない。投手の後ろからだと、肘の使い方がよりハッキリ分かるからね。もちろん、投球練習中の態度も判断材料さ。これからお呼びが掛かるかもしれないってのに、一球投げるたびグラウンドに目が行くようじゃダメ。目の前の捕手に集中して一球一球、脇目も振らずに投げているかが大事なんだ。言われてもできていないのか、言われずともやっているのか、野球部の監督にブルペンでの姿勢を指導しているのかを聞いたりもする。

　その点で今日はやらかした。専大松戸の２番手投手・岡本陸もリストに入っているからチェックするつもりだったけど、深澤が完投。せめてブルペンでの姿を見ておくつもりだったけど……。まぁ、失敗は誰にでもある。幸いにも勝ち進んだから、また見ればいいさ。ついでに言うと、失敗後の気持ちの切り替えってのも選手の評価に欠かせないんだぜ（苦笑）。（つづく）