中田翔のようなチーム内暴力でお払い箱になるケースは、メジャーにはごまんとある
チームの後輩に暴力をふるって無期限出場停止になっていた日本ハム・中田翔が巨人に無償トレードされた。これは事実上の追放処分である。メジャーリーグでもチームメートに暴行した選手が追放されるケースが時々ある。
2013年7月、タイガースは将来の主砲と期待されていたホープ中のホープ、アビサイル・ガルシアをホワイトソックスへのトレードという形で追放処分にした。そもそもの原因はガルシアが春のキャンプ地でチームの看板打者フィルダーの奥さんと不倫関係になり、寝取ってしまったことにある。そのことが5カ月後の7月になって発覚。それを聞いたチームの番長格であるミゲル・カブレラが激怒してガルシアを詰問したところ、反撃にあって掴み合いのケンカに発展。カブレラが手に軽いケガを負ったため、ドンブロウスキーGM(当時)が、これ以上ガルシアを置いておくとチーム内がズタズタになると判断し、泣く泣く追放したのである。
レンジャーズは08年6月6日、先発の柱として活躍していた巨漢投手シドニー・ポンソンを「チームに置いておくのに値しない人間」であるとして突然、解雇した。ポンソンは投手版の中田翔のような存在で、過去に裁判官を殴って逮捕されたこともあるトラブルメーカーだった。解雇の直接の原因になったのは、チームメートのキンズラーとのケンカだった。