山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

イチ虎ファンとして…ヤクルトに感じた憧れと羨望のまぶしさ、阪神の理想形を体現している

公開日: 更新日:

 しかし、現在の阪神における「糸井、大山、佐藤」は、悲しいかなヤクルトの「青木、山田、村上」と比べると、すべてが下位互換だ。特に現在ホームラン21本の大山と23本の佐藤、この2人が33本の山田と38本の村上みたいなレベル感になったらどれほど理想的か。今のヤクルト打線はそんな虎の理想をまざまざと見せつけてくるから、単純な手ごわさだけでなく、憧れや羨望のまぶしさも感じてしまう。

 先の3連戦、結果は阪神の1勝2敗で、ひとつの負け越しだったが、正直なところ完全な力負けだと思った。初戦で頼みの左腕・高橋遥人がヤクルト打線に攻略され、ヤクルトの新鋭右腕・奥川恭伸に阪神打線が抑えられたところも象徴的だった。2年前の夏の甲子園を沸かせた奥川(当時星稜高)はこれで9勝目を挙げ、プロ2年目で2桁勝利に王手をかけた。

 あの夏の甲子園、その奥川から決勝ホームランを放ち、履正社高を全国制覇に導いた井上広大は、現在阪神の二軍で将来の4番として英才教育を受けている。投打のちがいはあれども、この奥川と井上もまた、ヤクルトと阪神の比較検討において気になる2人だ。

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